WEB担当の井原です。
8月1日から始まった「鹿博士チャレンジ」。
無事にスタートすることができ、店頭では小学生のお子さんたちが鹿について学びながら、全5問のクイズに挑戦してくれています。
さて、鹿博士チャレンジの次に山恵で考えている企画が、鹿肉だけを詰め合わせたBBQセットです。
夏のBBQはもちろん、これから迎える秋のキャンプシーズンにも、山恵の鹿肉を気軽に楽しんでいただけるセットにしたいと考えています。
今回、その主役として考えているのが、鹿のモモ肉にある「シンタマ」という部位です。

※画像はイメージです。
「シンタマ」と聞いても、どこのお肉なのか分からない方が多いのではないでしょうか。
シンタマは、後ろ脚のモモにある赤身の部位です。
食肉の一般的な部位区分では、脂肪が少なく、肉のきめが比較的細かい部位とされています。焼肉やロースト、煮込み料理など、幅広い料理に使われる部位です。
鹿肉そのものも脂質が少なく、赤身の味をしっかり楽しめるお肉です。文部科学省の食品成分データでは、ニホンジカの赤肉100g当たり、たんぱく質23.9g、脂質4.0g、鉄3.9mgとされています。
お肉のおいしさというと、霜降りや脂の甘みを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、シンタマの魅力は、脂の多さではありません。
噛んだときに感じられる、鹿肉らしい赤身の濃いうま味です。
脂が少ないため、後味は比較的さっぱり。それでいて、肉を食べたという満足感があります。
焼肉のタレでしっかり味を付けても、塩や黒こしょうでシンプルに焼いても、それぞれ違った楽しみ方ができます。
個人的には、最初の一枚は塩だけで食べて、その後に焼肉のタレで食べ比べてみたい部位です。
ただし、シンタマは、どこを切ってもステーキのようにやわらかい部位というわけではありません。
部分によって筋が入っているため、厚く切ってそのまま焼くと、硬さを感じる場合があります。
そこで今回のBBQセットでは、無理に厚切りにするのではなく、筋の向きを見ながら、焼肉向けに薄くスライスすることを考えています。
筋を断つように切ることで噛み切りやすくなり、シンタマの赤身の味を楽しみやすくなります。
筋があることを隠すのではなく、その部位に合った切り方でおいしく届ける。
解体から加工まで行っている山恵だからこそ、肉の状態を見ながら考えていきたい部分です。
今回のBBQセットには、シンタマだけでなく、鹿の肩肉も加えたいと考えています。
シンタマのさっぱりとした赤身と、肩肉のしっかりした肉らしい味わい。
同じ鹿肉でも、部位によって味や食感は異なります。
一度のBBQで複数の部位を焼き、違いを比べてもらうことで、
鹿肉は全部同じ味ではない
ということも知っていただけるセットにしたいと思っています。
「鹿肉は特別な料理に使うもの」
「調理が難しそう」
そんな印象を持っている方も、まだ多いと思います。
だからこそ今回は、特別な料理ではなく、家族や仲間とのBBQで気軽に焼いて食べられる商品を目指しています。
鹿博士チャレンジで鹿のことを知ったあとは、今度は実際に鹿肉を食べて、そのおいしさも知ってもらいたい。
そんな流れをつくれたらと思っています。
なお、鹿肉を含むジビエは、中心部まで十分に火を通してお召し上がりください。農林水産省も、生または加熱不十分な野生鳥獣肉には食中毒のリスクがあるため、中心部までしっかり加熱するよう案内しています。
セットの内容や量、価格については、現在検討中です。
夏のBBQや秋のキャンプで、
「今日は鹿肉を焼いてみよう」
と選んでいただけるセットを目指して、これから試作を進めていきます。
完成まで、もうしばらくお待ちください!