2026年8月9日

こんにちは、経営責任者井原です。
前回「自分の想定と違う一頭に出会う時。」で、予想が外れたときほど、実はいい学びになる、という話を書きました。予想の精度が上がるほど決めつけやすくなり、そこにおごりが生まれる、という反省でもありました。
その後、ひとつだけ変えたことがあります。
搬入された個体について、まず自分の見立てを口にするのをやめました。
以前は、個体を見た瞬間に「これは脂がしっかりのっているね」と、自分の判断を先に従業員に伝えていました。
効率的ではあるのですが、これだと従業員は私の見立てに引っ張られてしまいます。
無意識のうちに、私の言葉に合わせて自分の感覚を調整してしまうことがあるのです。
そこで最近は、まず従業員に「どう見える?」と聞くようにしています。
私の見立ては、それを聞いたあとで伝える。
すると、思っていた以上に見立てがずれることがあります。
私が「引き締まっている」と思っていた個体を、従業員は「脂もそれなりにある」と見ていたり。
どちらが正しいというより、その差そのものに意味があると感じています。
動物看護師時代も、複数人で同じ動物を診るときは、先に所見を言い合わないほうがいいと教わったことを思い出しました。誰かの一言で、みんなの見方が引っ張られてしまう。それを避けるための、ちょっとした仕組みです。
先入観を持たないというのは、意識するだけでは難しい。
今はそれを、日々のやり取りの順番を変えることで、少しずつ仕組みにしていきたいと思っています。
とはいえまだ先に行ってしまうこともまだありますが(笑)