猪鹿工房 山恵

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聞く順番にも、癖があった。

こんにちは、経営責任者井原です。

前回「先に、答えを言わない。」で、搬入された個体について、自分の見立てを先に言わず、まず従業員に「どう見える?」と聞くようにした話を書きました。

これを続けてみて、しばらくしてから気づいたことがあります。

うちは今、捕獲から解体まで、ほぼ一人のスタッフが担っています。

だからこそ、彼女は私の顔つきや聞き方から、私が何を言ってほしいのかを、なんとなく読み取れてしまうのです。

「どう見える?」と聞いているつもりでも、声のトーンや間の取り方に、すでに答えがにじみ出ていることがある。

長く一緒にやっているからこその、あうんの呼吸が、邪魔をしてしまうことも。

動物看護師時代も、長年組んでいたパートナーとは、目配せだけで大体の見立てが伝わるようになっていました。

助かる場面も多かったのですが、二人で同じ思い込みを共有してしまい、揃って見落とすということも、実はありました。

近さや信頼が、そのまま先入観の共有になってしまうこともあります。

見立てを先に言わないようにしただけでは、足りなかったのだと思います。

今は、聞き方そのもの、声のトーンや聞くタイミングまで、少し意識するようにしています。

とはいえ、毎日顔を合わせていると、聞く前から通じ合ってしまうのですが(笑)