2026年8月23日

前回、聞き方そのもの、声のトーンや聞くタイミングを意識するようにしている。という話を書きました。
今回は、実際にそれをやってみてどうだったか、という話です。
ぶっちゃけると、最初は全然うまくいきませんでした。「どう見える?」と聞いたあと、黙って待つ。
ただそれだけのことなのに、私はすぐに次の言葉を継ぎたくなってしまう。
相手が考えている数秒の沈黙が、こちらにはやけに長く感じられるんです。
動物看護師の頃、先輩によく言われたことがあります。
「観察している人の邪魔をするな」と。
処置の判断を仰ぐとき、こちらが焦って情報を足せば足すほど、相手の視点が誘導されてしまう。当時は「早く伝えなきゃ」という焦りがそうさせているだけだと思っていましたが、今になって振り返ると、あれは「沈黙に耐えられない」という、私自身の癖だったのかもしれません。
以前、実際に個体を前にして「この個体はどう?」と聞いたあと、意識して口を閉じてみました。
5秒、10秒。従業員が個体をゆっくり見回し、触れ、また見る。その間、私は何も言わずにいました。
出てきた答えは、いつもより具体的でした。
「ここの色味が少し気になる」
普段なら私が先に指摘してしまいそうな部分を、向こうから拾ってきたんです。
沈黙を作ることと、沈黙に耐えることは、別の技術なんだと気づきました。
聞き方を変えるというのは、質問の言葉を選ぶことだけではなく、聞いたあとの自分の振る舞いまで含めての話だったんですね。
まだうまくできないことの方が多いですが、少しずつ、続けていきたいと思います。
本当にまだまだ沈黙に慣れないですw
プレイヤーから抜け出せない呪縛を抱えている経営者の井原でしたw